- 不動産業界の事務の仕事はきつい?
- つらい・辞めたい…と感じるのはどんなとき?
- やめとけってネット口コミでよく言われるのはなぜ?
この記事では、不動産業界の事務職のリアルな仕事内容を紹介します。
仕事でつらい・もう辞めたい…と感じてしまう瞬間や、
この仕事に向いてる人/向いてない人の特徴について、
↑実体験者が赤裸々に語りますので、
これから未経験で不動産事務への転職を検討している方は参考にしてみて下さい。
この記事を書いた人
不動産業界の事務職として20年近く働いています。もともと接客やお茶汲みだけの普通の事務職でしたが、宅地建物取引士に合格し、現在は賃貸借契約者の説明や重要事項の説明など、重要な業務も担当させてもらえるようになりました。不動産事務は資格の有無で稼げる給料や仕事内容がかなり違ってきますよ。
この記事の目次
不動産事務の仕事はつらい?辞めたいと感じるのはどんなとき?
↓不動産事務の仕事をしていて「つらい/やめたい」と思う瞬間としては、以下のような場面が挙げられます。
- クレームへの対応が必要なとき
- 細かい法律のルールを覚えるのがつらい
1. クレームへの対応が必要なとき
不動産会社には、物件入居者からクレームの電話がかかってくることがあります。
クレーム対応については
営業さんが担当する会社と、
事務職が担当する会社があると思いますが、
私が勤めている会社では事務職の担当業務になっています。

クレームの具体的な内容としては、
↓例えば以下のような感じですね。
- 上の部屋の足音がうるさい。
- エアコンが使えないからなんとかしてほしい。
- 上階から水漏れして部屋の中が水浸しになっている。
- 家賃の引き落としをもう少し待ってほしい…など。
他にも家賃を滞納している入居者に督促の電話をしたりすることもありますね。
もちろん、あまりにもひどいクレームについては、
営業所の責任者(支店長など)や営業担当者が代わってくれますが、
年に何回かは「世の中には変な人がいるもんだ…」
と感じるひどいクレームに遭遇することがあります。
2. 細かい法律のルールを覚えるのがつらい
不動産事務の仕事は、法律のルールをおぼえないといけない場面がたくさんあります。
しかも法律のルールというのはしょっちゅう改正されますから、
ある程度仕事を覚えた人も継続的な勉強が必要になります。
もっとも、不動産事務として働きたい人の中には、
宅建やFP技能士など
不動産資格のために勉強した知識を生かしたい
と考えている人も多いでしょう。

そういった人にとっては、
むしろ法律ルールの勉強は慣れ親しんだものに感じるかもしれません。
過去に不動産関連の資格試験の勉強をした経験がある人は、
不動産事務は知識と能力を活かせる仕事だと思いますよ。
こんな人は不動産事務はやめとけ?やめた方がいい人の特徴
私自身は20年近く不動産事務をやっているのでこの仕事は好きですが、
以下のようなことに該当する人は、この仕事は向いてない可能性が高いです。
あえてこの仕事に転職するのはやめたほうがいいでしょう。
- 車の運転が苦手な人
- 土日を確実に休みたい人
- 忙しいのが嫌な人
1. 車の運転が苦手な人はやめとけ
これは実際に応募する求人内容にもよりますが、
不動産事務は車の運転が求められることがあります。
特に車の運転が好き!である必要はありませんが、
- 車の運転だけは苦手
- 1人で運転すると事故る可能性大…
↑というタイプの人は、
交通事故にあう危険性も高くなるので
やめておいたほうがいいでしょう。

お客さんへの物件の案内時や、
退去後の部屋確認やクレームの際の現場確認、
銀行や市役所に行ったりなどですね。
もちろん会社によっては完全に内勤のみで車運転が必要ないこともありますが、
応募時には必ず「勤務時間中に車の運転をすることはありますか?」
と確認しておくのが良いでしょう。
2. 土日を確実に休みたい人はやめとけ
土日を確実に休みたい人はやめておいたほうがいいです。
不動産業界は水曜日を定休日にしている店舗が多いです。
シフト制のところがほとんどですが、
土日は来客も多いため休みがなかなかとれません。
土日が休みの友人や家族と休みが合わず
一緒に出かける機会が減ってしまうのが嫌な人は、
不動産事務は避けた方が良いでしょう。
(もちろん、休日は会社によってルールが違うので土日休みの不動産会社もありますが)
3. 忙しいのが嫌な人はやめとけ(ざっくりしてるけどマジです)
かなりざっくりしてますがこれはマジです。
まったりと働きたい人は不動産事務はやめておきましょう。
特に小規模な不動産会社だと担当業務が明確に決まっていないことが多いため、
非常に多くの業務をこなすことが求められます。
↓例えば、以下のような感じですね。
- 接客
- 物件の案内
- 契約説明
- クレーム対応
- 督促
- 更新業務
- 退去後の立ち会いや敷金清算
- 入居前の部屋確認
- オーナー様への収支報告書作成
逆に言えば、いろんな業務が経験できるので、
- 不動産業界でずっとやっていくつもりの方や、
- 事務職でもしっかり給料を稼ぎたい人
↑は不動産事務に向いてると思います。
業界的にお給料は高めなので、
事務職でもバリバリ働いてお給料を上げていきたい人は不動産事務はおすすめですよ。
こういう不動産事務求人はやめとけ!ブラック職場の見分け方
不動産業界は、入社する会社によって職場環境がかなり違うのも特徴です。
実際に応募する会社をしぼりこむときには、
以下のようなポイントを知っておくと良いと思いますよ。
- いつ転職サイトを見ても求人募集している会社はやめとけ
- 残業時間や有休消化率など「具体的な数字」がない会社はやめとけ
- 月給手取りが平均を下回る求人はやめとけ
1. いつ転職サイトを見ても求人募集している会社はやめとけ
これは転職サイトあるあるですが、
いつみても常に求人が出ている会社はやめておいた方が良いです。
企業が転職サイトに広告を出すのにはお金がかかっています。
なので、わざわざお金をかけてまで求人広告を出している会社というのは、
新人が入社してもすぐに辞めてしまっている可能性が高いです。
こういう人手不足になっている会社では、
従業員1人あたりの仕事量が大い傾向があります、
忙しいわりに給料が安い…
みたいなしんどい状態になっていることが多いんですね。

2. 残業時間や有休消化率など「具体的な数字」がない会社はやめとけ
転職サイトやハローワークのサイトを見ると、
「アットホームな職場です!」とか
「働きやすい職場環境です!」
みたいな表現をよく見かけますよね。
ただ、こういうざっくりした書き方しかしていない会社の求人は危険です。
どんなに立派なことが書かれていても、
具体的な数字で書かれていないなら信頼性は低いと考えましょう。
- 残業時間月◎時間(令和3年の実績値)
- 年収580万円(入社3年目・28歳女性)
- 有休消化率◎%(令和3年度)
↑など、具体的な数値でアピールポイントが書かれている求人を狙うようにしてください。
特に、残業に関する数字表記がない求人は危険です。
日中はお客様対応や電話対応に手をとられ、
事務仕事は閉店してからやり始めるみたいな会社は多いです。
不動産業界は繁忙期は忙しいので夜遅くまで残業…なんてことも多いです。
就業規則では「残業は3時間まで」など時間が決められていることも多いため、
それを超える部分についてはサービス残業をさせられるなんてひどい会社もあります。
求人には「有給10日」と記載があってもほとんど有給が使えなかったり、
有給を使った分ボーナスから差し引かれることもあります。
また産休や育休が取りにくい会社もあるため事前に確認するようにしましょう。
就業規則は求人票に記載されていないことも多いため、
面接時にできれば確認するのが大切ですね。
3. 月給手取りが平均を下回る求人はやめとけ
未経験で不動産事務に転職した場合、
年収350万円〜400万円からスタートの会社が多いと思います。
ボーナス支給が夏と冬の年2回として、
月給25万円〜30万円程度の会社が多いですね。
あと不動産業界の実務経験者や
宅建士合格者はもう少し年収高めで働けると思います。
