- 不動産仕入れ営業で志望動機を聞かれたら何と答える?
- 不動産業界の未経験者は何をアピールすべき?
- 志望動機に「給料が良いから」って正直に書いちゃって大丈夫?
不動産売買営業マンの転職活動をしている場合、履歴書の書き方で迷われている方も多いでしょう。
今回は業界歴23年の不動産会社元社長が、「こんな志望動機だったら即採用!」という志望動機の書き方と例文を伝授します。
この記事を読めば、採用担当者の目に留まる履歴書が書けるだけでなく、
面接の時の志望動機でも迷わず自己アピールできますよ。
志望動機の書き方のところで紹介する、「不動産仕入れ営業で成功する人の3タイプ」もぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
不動産業界23年目の仕入れ営業マンです。大学卒業後に上場マンションデベロッパーで4年間営業の基礎を学んだ後、不動産ベンチャーに転職。中古不動産のリノベーション販売の部署を立ち上げ、社長として売上20億円までに成長させるも体調を崩して社長退任。現在は従業員300人の総合建築企業の不動産部門で開発用地などの仕入営業マンをやってます。
この記事の目次
志望動機は「不動産仕入れ営業で好かれる性格3タイプ」に寄せて作るべし
私は不動産仕入れ営業を20年以上やってきましたが、
この仕事をやっていく上で「お客さんから好かれる」「上司から好かれる」性格には、
↓以下の3つの性格タイプがあると思っています。
- コツコツタイプ
- 誠実タイプ
- 野心家タイプ
あなたの志望動機を読むのは、近い将来にあなたの上司になる人(営業所長など)ですから、
これら「好かれる3つの性格タイプ」に合わせて志望動機を作っていくのが好印象でしょう。
以下、それぞれのタイプについて例文こみで説明しますので、参考にしてください。
自分に近いタイプに寄せた志望動機を作れば、採用担当者に好印象を与えられますよ。
1. コツコツタイプ
- 何事もあきらめず取り組む
- 目標を立てたら結果が出るまでやり続ける
- コツコツした仕事が好き
上記のタイプの人は、志望動機で「コツコツやることが得意だ」とアピールしましょう。
不動産仕入れ営業は不動産業界において、大きな金額を扱う花形の職種です。
しかし、実際はコツコツした業務が多く、
すぐに結果も出ません。
毎日、不動産会社や地主さんと会って不動産情報を集め、
仕入れ物件を探します。
コツコツと営業をやり続けるからこそ、大きな契約を取れるのです。
「自分は誰でも簡単に結果が残せる仕事よりも、ハードルが高く時間がかかってもコツコツと結果を出す仕事がしたいです。」
こんな志望動機が書かれていれば採用ですね。
2. 誠実タイプ
- 友達が多い
- 約束は絶対に守る
- 困っている人を放っておけない
こういうタイプの人は、志望動機で誠実さをアピールしましょう。
不動産仕入れ営業は、相手先といかに信頼関係を築くかが大切になります。
なぜかというと、貴重な不動産情報をいい加減で信用できない人には教えてくれないからです。
不動産仕入れ営業は相手から信頼される人間力の高い人や、誠実な人であることが求められますよ。
「自分は性別・年齢に関係なく人に好かれることが多く、たくさんの友達がいます。
人と接することが好きでたくさんの人と関わる仕事がしたいです。」
こんな志望動機の人とは、ぜひ一緒に仕事がしたいですね。
3. 野心家タイプ
- バリバリ稼ぎたい
- 人よりも良い生活がしたい
- やるならトップを目指したい
こういうタイプの人は、志望動機で野心家であることをアピールしましょう。
不動産仕入れ営業は不動産の仕事の中でも、稼げる職種です。
成績次第で1000万円以上稼ぐことも十分可能ですが、それほど楽な仕事ではありません。
途中であきらめてしまう人も多くいる中「稼ぎたい!」という強い意志がある人は、成功できる可能性が高くありますよ。
「働くのであれば営業トップになって、年収1000万円以上稼げる仕事がしたいです。」
このくらい野心がある人なら、活躍を期待したくなりますね。
不動産仕入れ営業の志望動機例文
次は、実際の志望動機の例文を紹介します。
志望動機の例文を見れば、どのような志望動機を書けばよいかが見えてきますよ。
- 1. 不動産営業経験者(大卒男性32歳:ハウスメーカー営業経験者)
- 2. 不動産営業未経験(高卒男性24歳:前職はフリーター)
- 3.別の業界の営業経験者(大卒男性28歳:前職は商社営業)
順番に例文を紹介していきますね。
1. 不動産営業経験者の志望動機例文(大卒男性32歳:ハウスメーカー営業経験者)
前職のハウスメーカーの営業では、多くの不動産業者さんとお付き合いがありました。
不動産仕入れの営業は、なかなか結果が出ない根気がいる仕事だと聞きます。
私は、ハウスメーカーの営業の際、
担当したお客様には断られそうになっても根気強く自社商品のプレゼンをしました。
コツコツ努力した結果、何件も契約を取れた経験があります。
その根気強さとあきらめない性格は、不動産仕入れ営業でも活かせるのではないかと思い、
地元に根付いた貴社に応募させていただきました。
2. 営業未経験者の志望動機例文(高卒男性24歳:前職はフリーター)
高校卒業後、先輩が経営している飲食店でアルバイトをしていましたが、
収入が安定しませんでした。
不動産仕入れの仕事はやればやっただけ稼げると知ったのが、応募のきっかけです。
不動産仕入れ営業は、不動産会社さんや地主さんとのお付き合いがメインと聞いています。
飲食店では自分に会いに来てくれるお客様も多く、丁寧な対応は得意です。
また、昔から友人が多く、
人付き合いが良いタイプと自負しております。
不動産会社さんや地主さんなど多くの人と接することができる、不動産仕入れの仕事がしたいです。
3. 別業界の営業経験者の志望動機例文(大卒男性28歳:前職は商社営業)
前職では多くの不動産業者さんともお付き合いがありました。
学生時代から、将来独立し、
起業することが夢です。
仕入れから販売までできる不動産仕入れの仕事は、会社経営の勉強になると思います。
そのため、不動産仕入れに力を入れている御社で働きたく応募いたしました。
30代には独立したいと考えていますので、年収1000万円は稼いで独立資金にしたいと思っています。
元社長が採用担当ならグッとくる志望動機の表現例
採用担当はどのような志望動機に惹かれるのでしょうか。
採用担当ならグッとくる志望動機の表現例を参考に志望動機を作成すれば、採用される可能性が上がりますよ。
- 1.「稼いで〇〇をしたいです!」
- 2.「不動産で独立したい!」
- 3.「地元をこんな街にしたい!」
グッとくる志望動機の表現例を紹介していきます。
1.「稼いで〇〇をしたいです!」
「貴社の不動産仕入れ営業で稼いでベンツのゲレンデに乗りたいです!」
こんな志望動機にはグッときますね。
なぜなら、同じ「稼ぎたい」でも「〇〇をしたいから」という明確な目標がある人の方が営業でもしっかり成果を残すからです。
不動産の仕事で稼ぎたいという人はたくさんいます。
しかし、稼ぎたい理由を聞くと、
- 今の給料が少ないから
- なんとなく
という明確な目標がない人が多く、そのような人は大成しません。
「高級外車」ではなく「ベンツのゲレンデ」のように、目標が具体的であればあるほどインパクトが残りますよ。
2.「不動産で独立したい!」
「不動産仕入れを勉強して40歳までに独立したいので、貴社で経験を積みたいです。」
こんな人がいたら、「ぜひ応援したい!」と思いますよ。
独立したいという目標がある人は、もともと経営者的な意識を持っていることが多く、
不動産仕入れの仕事をしてもうまくいくからです。
不動産仕入れの仕事は、事業計画を担当する物件ごとに立てます。
1.いくらで仕入れて、いつまでに売る
2.そのためのコストが〇〇円かかる
3.無駄なコストはカットする
こういったことをするので、経営者的な感覚が自然に身に付きますよ。
3.「地元をこんな街にしたい!」
「地元の街が好きで、もっと人が集まるような街にしたいと思い、
地元に密着した貴社で働きたいです。」
こんな志望動機も、間違いなく採用者に刺さりますね。
不動産会社は地元密着で営業している会社が多く、その地元を良くしたいという想いをもった社長さんが多くいらっしゃるからです。
特に不動産の仕入れをしている会社は、資金力や影響力を持っています。
- 「地元をこんな街にしたい!」
- 「地元をもっとよくしたい!」
というキーワードには敏感ですよ。
まとめ
不動産仕入れ営業の採用担当者が履歴書や面接の時、最も重視するのはあなたの志望動機ですよ。
志望動機には応募者が、どんな人物なのか、
何がしたいのか、という採用担当者が一番知りたい重要な情報が書かれています。
この志望動機に、本記事で紹介した
「不動産仕入れ営業で成功する3タイプ」
- コツコツタイプ
- 誠実タイプ
- 野心家タイプ
の人物像を盛り込み、明確な目標を書きましょう。
そうすれば、採用担当者は必ず興味を持ってくれるはずです。
記事後半で紹介した志望動機の例文も参考にして、あなたに合った志望動機を作ってくださいね。