不動産 エージェント 現実

(不動産エージェントの現実についてお伝えします!)

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不動産売買営業マンの転職活動

【不動産エージェントの現実は厳しい】独立や副業で稼げるのはほんの一握り?

  • 不動産エージェントとして独立して食っていくのは現実的でない?
  • 不動産営業マンの副業でも不動産エージェントはできる?
  • 不動産エージェントで働くキャリア上のメリット・デメリットは?

「不動産エージェントとして独立!自分で成果を出した分だけ稼ぐ!」

こういう働き方って惹かれますよね。

「営業マン経験者なら副業でもエージェントを始められる」という話もよく聞くようになりました。

勤務先からのノルマがなければ仕事とプライベートの両立がしやすく、

もっとお客さんと関わって楽しく営業できるかもと思う方もおられるかもしれませんね。

かくいう私もこういう不動産エージェントの働き方に憧れて、

本気でやろうと思っていた時期があるんです。

ですが結論から言うと不動産エージェントという働き方は、

あまり現実的ではないのでおすすめしません。

この記事では不動産業界歴23年の筆者が、不動産エージェントの理想と現実を解説します。

ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

不動産業界23年目の仕入れ営業マンです。大学卒業後に上場マンションデベロッパーで4年間営業の基礎を学んだ後、不動産ベンチャーに転職。中古不動産のリノベーション販売の部署を立ち上げ、社長として売上20億円までに成長させるも体調を崩して社長退任。現在は従業員300人の総合建築企業の不動産部門で開発用地などの仕入営業マンをやってます。

>>不動産営業マンは「ブラック落ち」に注意

 

【不動産エージェントの理想と現実】メリットとデメリット

不動産 エージェント 現実

(不動産エージェントのメリットとデメリットについて解説!)

 

私は数年前に体調を崩して仕事を辞めた時に、不動産エージェントのサイトなどで色々調べてみたことがあります。

不動産営業マンが羨むような言葉がたくさん出てきて心が揺らぎましたが、よくよく考えてみると

  • お客さんはどうやって見つけてくるのか?
  • お客さんがいなかったら収入は0円になってしまうよな?
  • よく考えたら今以上に働かないといけないのではないだろうか?

このように考えてしまい、不動産エージェントはやめた方が良いのではと思いました。

不動産業界の厳しさを知る筆者が不動産エージェントの理想と現実をご紹介します。

 

1. 集客はすべて自力で行う

不動産エージェントは個人で動くので会社に出勤する必要がなく、自分のペースで働くことができます。

会社に属さないということは、普通の不動産会社に勤めていれば与えられるお客様を自分で見つけてこないといけません。

不動産会社に勤めているときは会社が宣伝費を払って集客をしてくれますが、

不動産エージェントはすべて自力で集客をする必要があります。

 

不動産エージェントの集客方法

個人で動く不動産エージェントは高額な宣伝費が払えないので、

基本的にはすでに持っている顧客、またはそこから派生する紹介で集客を行います。

すでに多くの顧客を抱えている人はいいかもしれません。

顧客を多く持っていない人は友人・家族・知り合いなどに声をかけて,

家を買おう・売ろうと思っている人を探す必要があります。

この労力は血のにじむような努力が必要です。

しかも、不動産(特に住宅系)は何度もリピートするものではないので、

せっかく顧客にしても契約が終わってしまえばすぐに枯渇してしまいます。

そのため、顧客を途切れさせないためには常に集客をしていないといけません。

 

2. 収入はハイリスク・ハイリターン

不動産エージェントは仲介手数料の70〜80%を収入として得ることができます。

不動産会社に勤めていて歩合給でも仲介手数料の10%がいいところですので、

会社勤めよりも不動産エージェントは相当稼ぐことができますよ。

取引物件の金額が大きければ、1件の契約で数百万の収入を得ることも可能です。

しかし、契約を1件も取ることができなければ収入も0円となります。

特にはじめたばかりのころは契約を取るのが難しいですし、契約して実際に報酬を受け取れるまでには数か月かかるでしょう。

 

不動産エージェントの収入が安定する期間は?

最短でも最初の3か月は収入0の状態です。

収入が安定して入ってくるのは半年〜1年ぐらいはかかるので、それまで収入が0円の月が続きます。

やった分は大きく稼げますが、頑張っても成果に繋がらず収入にならないことがあるのが不動産エージェントです。

 

3. 未経験や副業で取り組むのは現実的?

ネット上には不動産エージェントは未経験者でもできるし、副業としても稼げるといった内容のサイトを見かけます。

本当の話ならよっぽど優秀な方か、よっぽど運が良かったんでしょう。

未経験者が不動産エージェントとして独立するのは現実的ではないです。

宅建の資格を取って不動産の知識を身につけたとしても、資格の知識だけで稼ぐことはできません。

不動産エージェントで成功する人は会社の看板がなくてもお客さんが集まってくるようなプロフェッショナルな人達です。

不動産知識も営業力もない人が活躍できるほど甘い世界ではありません。

 

副業として不動産エージェントはできる?

不動産エージェントは副業も現実的ではありません。

不動産の仕事は役所や銀行といった平日に動かないといけない仕事もたくさんあります。

それに、お客様からの連絡にレスポンス良く返答をしないといけません。

お客様との連絡は本業が終わった夕方以降で、物件の案内は土日にするといったイメージで仕事を掛け持ちすることは無理があります。

>>不動産営業マンは「ブラック落ち」に注意

 

不動産エージェントで現実的に稼げる人/向いている人の特徴

不動産 エージェント 現実

(不動産エージェントに向いているのはどんな人?)

 

不動産業界にいるとたくさんの不動産エージェントと出会いますが、多くの方は稼げていません。

しかし、不動産エージェントとして現実的に稼いでいる人や活躍している人も世の中には存在しています。

成功している不動産エージェントで実際に会ったことのある人の特徴をご紹介します。

不動産エージェントでの独立や副業よりも転職をする方が現状をよりよく変える良い選択肢となるでしょう。

 

1. 不動産のことを個人的に相談され、紹介料等を受け取った経験がある人

不動産エージェントとして成功している人は不動産のプロフェッショナルであり、

不動産の顧客になりうる人脈やコミュニティを持っている人です。

不動産のことを日常的に相談される立場であり、相談されるだけではなくその案件をしっかりと売上につなげられる人です。

不動産会社に勤めていれば、家族や友人から不動産のことで相談された経験はあると思います。

相談される程度ではなく、お金を取れるレベルの付加価値を提供できる人が不動産エージェントには求められます。

不動産エージェントとして成功している人は、

不動産売買を継続的にするような高収入かつハイレベルな人脈やコミュニティを持っています。

私の知っている不動産エージェントはみなさん、

ライオンズクラブやロータリークラブなどの経営者の集まるコミュニティに高額な会費を払って複数所属していました。

 

2. 月に数万円程度の副業収入でOKな人

不動産経験もあるし営業スキルもあるけど、子育て中でフルタイムで働けないという方で不動産エージェントをしている方はいらっしゃいます。

バリバリ稼ぐというよりも、お小遣い程度の収入があればいいという方々です。

毎日出勤する必要もないし、子育ての合間に不動産の仕事ができるので,

月に数万円程度の副業収入でもいい方には向いていると思います。

お客さんは子育て世代のママ友がメインになるようです。

ただ、子育てをしながらパートタイムで仕事をするとなると家族全員を養うほどは稼げないのが現実です。

>>不動産営業マンは「ブラック落ち」に注意

 

不動産エージェントを現実に目指したいぐらいバイタリティがあるなら、転職は楽勝

不動産 エージェント 現実

(不動産エージェント目指そうとしている人は同業への転職も楽勝!)

 

不動産エージェントに興味をもって実際にやってみようと思っている方は、

不動産営業としての経験やスキルを持っていて、とてもバイタリティがある方だと思います。

不動産エージェントをやってみようと思うぐらいのバイタリティがある方なら、

もっといい環境の不動産会社に営業マンとして転職するのは難しくありません。

環境が変わってもすぐに成果を上げることもできるでしょうし、収入が不安定になることもないでしょう。

 

同業への転職をした結果

私は不動産営業のプロフェッショナルとして、不動産エージェントを考えてみましたが同業への転職をしました。

今の会社ではノルマはありますが、ノルマさえ達成していれば何も言われません。

なので、自分のペースで自由な時間を作ることも出来ていますよ。

自分の人脈からの相談や紹介もありますし、会社が集客したお客様もいます。

収入が不安定になることもないので、ストレスなく働くことができました。

>>不動産営業マンは「ブラック落ち」に注意

 

まとめ

不動産 エージェント 現実

(不動産エージェントの現実は甘くないので、同業に転職してみては?)

 

不動産エージェントという働き方は不動産営業を経験した人なら憧れる働き方ですが、現実は甘くありません。

集客はすべて自分でやらないといけないし、収入が続かないことも十分考えられます。

すでに多くの顧客をもっていて富裕層のコミュニティを持っている人や、子育て中の経験者がお小遣い稼ぎ程度でやる人にはいいでしょう。

それ以外の人は不動産会社に転職して、そのバイタリティを生かした方が不動産業界で成功できるはずです。

不動産エージェントという働き方はいい部分も厳しい部分もまだ浸透していませんので、

不動産業界歴23年の私の経験が参考になればと思います。

>>不動産営業マンは「ブラック落ち」に注意

 

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